忍者ブログ

P.S.日記

凛嘉のどうしようもない日常が書かれています(^^;)

[313]  [312]  [311]  [310]  [309]  [308]  [307]  [306]  [305]  [304]  [303

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

お正月小説第2弾w

………頑張りました(苦笑)



やっぱり、イチウリと違ってコンユは甘々なのがイメージ似合うなぁと(^^;)





―――――――――――――――




眞魔国にも暦はあり、新年という概念はあるらしい。
だが……



「そうですねぇ。あまり新年になったからといって、お祝いをするというわけではないですねぇ。
 強いて言えば、国中暦を新しく替えるのに忙しくなるって事ですかね。」
「そうなのかぁ…。まぁ、地球でもアメリカとかはあんまり新年を祝わないって言ってたしな」
「確かにそうでした」


アメリカを知るコンラッドが言うのだから自分の不確かな情報は当たっていたらしい

ユーリが眞魔国に来るようになって初めての年越しだったので、新年を祝う行事が行われるのかと少し楽しみにしていたものだから少し寂しい気もする。


「日本では、新年を大々的に祝うんでしたっけね」
「そう!大晦日には年越しそばを食べて、行く年来る年見ながら年が明けて、除夜の鐘聞いて。
 元旦…1日にはおせち料理にお雑煮食べて、子供は大人からお年玉もらって。後はお正月ならではの遊びなんかしたり。後は初詣に行って願い事したりしてさ」
「すごいですねぇ。よくわからないけど、やる事がいっぱいだ」
「日本じゃ1番大きい行事だからな」
「それじゃあ、眞魔国の年越しは物足りないですね」
「そうだなぁ…。んでも、これも良いかもな。
 同じような年越し2回もしてもつまんないしな」


そう言ったユーリをコンラッドは何も言わずに静かに微笑んでいた。

だが、ふと何かを思いついたような表情を浮かべる。



「そういえば、魔王としての大きな仕事がありました」
「え、何々??」
「原始巫女と一緒に、新年の託宣を受けるんです。」
「へぇ。初詣とは逆だな。初詣じゃ、みんなが神様とか仏様にお願いをするから」
「そうなんですかぁ。そうか、願い事か……」


そう呟くと何やら1人で考え出してしまった。

だが、そんな時間も長くは続かず、何かを思い当たった様子のコンラッドはいきなりユーリの手を取ると引っ張るようにして部屋を出た。


「ど、どこ行くんだ?!」
「内緒です」



もう夜の帳が落ちた深夜

城の中を歩く者でさえ、見張りの兵位しかいない。
そんな中を、コンラッドは歩いていく。


そうして着いた場所は馬小屋だった

自分の馬を出してくるとユーリと共に乗る。





馬を走らせる間も、目的地だけは結局伝えられなかった。

外は暗い為、残念ながら道はほとんど見えない。

それなのにしっかり道を外した様子もなく走れるコンラッドは素直に凄いと思った。





そうして馬から下ろされ、ようやくユーリはコンラッドの目的地が眞王廟だったということが分かった。



「こんな時間に来て、大丈夫なのか??」
「まぁ、入れなかった時は…強行突破しかないですね」
「………それって、良いの?」
「いざとなったら、ユーリからウルリーケに言って頂けると、助かります」
「おい…」


コンラッドにしては行き当たりばったりな気がするのは、多分自分だけではないと思った。



だが、予想していたような事態にはならなかった。

どうやら、明日の託宣のために巫女たちは早い眠りについているようだった。
その中にウルリーケも入っているようで、託宣の間にも誰もいなかった。



「なんだか、あまりにあっさりしてて…怖い」
「まぁ良いじゃないですか」


何も無いかのように涼しい顔のコンラッドが、ユーリには少し黒く見えた。



コンラッドは託宣の間を進んでいく。

何となく、扉の近くに留まってしまったユーリは、その後姿を見つめていた。


コンラッドは1段高くなっているその手前まで歩くと、片膝をついてしゃがんだ。
その様があまりにカッコよくて、ユーリの胸はとくんと小さく鳴った。





「……眞王陛下…。俺は死するその時まで、ずっとユーリの傍を離れないと誓います。」
「コンラッド!どうしたの急に?!」
「ユーリが、日本では神に願い事をするんだとおっしゃっていたので、日本と眞魔国の仕来りの間を取って、俺も眞王陛下に…って、俺の場合は願い事とは少し違いましたが」
「初詣の願い事ってのは、人に聞かせちゃ駄目なの!心の中で神様に祈るものなの!」


意図せずコンラッドの誓いを聞いてしまったユーリは穴があったら入りたくなるくらい恥ずかしかった。
このときばかりは、素直にそれが嬉しいだとか、自分もそう思っているだとか、言うことは出来なかった。



きっと赤くなっているだろう顔を見られたくなくて顔を背けていると
コンラッドの足音が聞こえてきた。
だが、逃げる事も出来ないユーリは、結局コンラッドが自分のすぐ近くに歩み寄るまで顔を背け続けることしか出来なかった。



「ここは託宣の間…、眞王陛下の御前です。俺の気持ちは素直に眞王陛下に届けた。
 だから、ユーリも素直になって下さい。」
「でも、日本じゃ口に出しては言わないぞ?」
「ここは日本じゃありません。日本と違う年明けも良いなと言っていたのはユーリですよ?」
「うっ…」
「たまにはユーリの素直な気持ちも聞きたいな。
 ………そうじゃないと、俺の喜びも、悲しみも、虚しいだけです」


確かに、自分はコンラッドと違って、なかなか自分の気持ちを伝える事が出来ない。
でも、それは決してそれを伝えるのが嫌なのではなく、単に恥ずかしいのだ。

それをコンラッドは今、それも眞王の目の前で言えと言っているのだ。
だが、コンラッドのまっすぐな気持ちを聞いてしまったのだ。
なんだか、自分も言わずにはいられない気持ちにさせられてしまう。



「俺は……………俺は、コンラッドの事をいつも信じてる。
 でも…、俺はコンラッドの事を全部知ってるわけじゃない。

 それでも………、俺は、眞魔国の人の中から。うんん、この世界の人とあっちの世界の人の中からコンラッドを。お、俺がずっと一緒にいたい人、一緒にいてくれる人だ、って…」



つい、今まで1度も言った事のない気持ちまで言ってしまった気がする。
この気持ちにはもちろん根拠もなくて。
本当に出来る自信も無い。

でも何故か、本気でそうなるって、思っている自分がいるのだ…



「……分かり合いたいなんて、上辺だけを見ていたのは自分の方でした…。
 ユーリの心の底からの素直な気持ち、確かに聞かせて頂きました。」


そういうと、コンラッドがユーリを抱きしめた。
コンラッドの腕の中にすっぽりはまってしまう自分のサイズに最初はなんとも言えない気持ちを感じた事もあったけれど
今ではそれがとても心地よい
きっと自分は、この腕の温かさがないと生きていけないのではないか、とさえ思えてくる…



ふと、ユーリの視界を白いものが掠めた。

見上げると、不思議な事にどこからか白いものが2人の上に降り注いできていた。
だが、実体があるものではないらしい。
ユーリが手に乗せようとすると、ふっと消えてしまうのだ。

でも、それはまるで………



「粉雪、みたいだ…」
「これも眞王の力、でしょうか……」
「ホント、この世界は不思議な事がいっぱいだよ…」



白いそれは、2人のこれからを祝福するように、2人を暖かく包んでいた















いかが…だったでしょうか・・;
なんだか、無理やり感たっぷりになってしまいました(涙)
なんだか何度も歌詞を読んでいるうちに歌詞の意味に悩まされてあれやこれやと考えちゃって、結局ぐちゃぐちゃになってしまいました><
この歌のよさを、まったく伝えられていないなぁと…
やっぱり、私の文才はまだまだだと思い知らされる瞬間でした

今年こそは少しでも素敵なものがかけるよう、少しは精進していきたいです
……………………頑張ります
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

山根ってなに?

山根ってなに?

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

戦利品にて HOME すみません、小説はまだですが……

ブログ内検索

バーコード

忍者ブログ [PR]