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P.S.日記

凛嘉のどうしようもない日常が書かれています(^^;)

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おめでとうございます☆

明け…ちゃいましておめでとうございます(^_^;)
小説できるまで控えていたらいつの間にか………(爆)



今年も、こんな私ではありますが、どうぞよろしくお願いします(≧▽≦)
今年もP.S.はマイペース亀更新でいきます(おい)





―――――――――――――――







年明けも迫る、午後10時過ぎ

こんな時間に鳴るチャイム
どう考えても来訪者はあいつだ
そんなの扉を開けなくたってわかる

扉を開け招き入れると、上着にマフラーまで着込んでいる一護が立っていた
しかも玄関からは1歩も上がる気配を見せない



「上がらないのか?」
「……これから、出られるか?」


そういう意図か………



「…混むから嫌だ」
「まだ何も言ってないだろ?!」
「大晦日の夜、初詣以外に行くところがあるのかい?」
「……ありません」

そこには少し落ち込んだ一護



だが、雨竜は混む所が嫌いなのだ
初詣など行った事がなかった…



「俺ん家、毎年家族で行ってんだけど…今年は雨竜と2人で行くつもりでなんとか親父説き伏せてきたんだ…
 それに、雨竜と2人でいたいしな
 …ダメか…やっぱり……」


ここまで真剣に頼まれ、しかもその相手は、恋人だ(一応)


断り切れそうには、ない…



「……近いのか?」
「…………………………え?」

思いきり開いた間が激しく気になる


「やっぱり行くのはやめる」
「えっ…いや、一緒に行って下さいお願いします」
「素直にそう言えば良いんだ」
「…それ、俺のセリフじゃね?」


雨竜は無言で室内へ引き返す

一瞬垣間見えた一護の表情は、不安に満ち溢れていた
雨竜の行動の意を解しかねているのだろう



「追い返さないんだから、肯定と取っても良いだろうに…」

と出掛ける支度をしながら呟く

まぁ、それをはっきり言わない自分が悪いという事は自覚はしているのだが…
性格的にそんな事を言えるわけがないのだから、仕方ないだろう…



準備を整え玄関に戻れば、一護の不安そうな表情は一転した
それがなんだか恥ずかしくて、さっさと外に出る事にした





外はひどく冷え込んでいた

空を見れば星はおろか月まで見えないほど曇っていた
予報にはなかったが、もしかしたら雪が降るかもしれない


雨竜は、天気が悪くならないうちにと、半ば一護を急かすように歩き出した










一護の目的地は、最寄り駅から3駅目にある、地元では有名なお寺だった

そこそこに人はいるが、所詮そこまで有名な寺ではないので、混んでいるというわけではなかった



「毎年ここに来てるのかい?」
「あぁ。といっても、妹たちがいるから、来るのは日が出てからだけどな。
 この時間に来るのは俺も初めてだけど、やっぱ昼より人が少なくて良いな」


だが、きょろきょろ見回す一護は少しがっかりしているように見えた


「はぁ…昼位人がいれば良かったのに…」
「ん、どうしてだ?」
「人がいれば、手繋いでてもくっついてても不自然じゃねぇじゃだろ」
「……最低だな」


そんな事のために混んでいる所には行きたくない

「そんなに人がいたら中入る前に帰る」
「…これ位で良かったです、はい」



そんなやり取りをしながら、参拝を待つ列の最後尾に付く

この分なら、15分ほどで参拝できそうである





「雨竜は願い事どうするんだ?」
「それって、言ったら叶わないんじゃないか?」
「い、良いじゃねぇかよ言っても!」
「嫌だね」


正直言えば、願い事など考えてもいなかった


それきり黙る雨竜に、一護は敢えて声を掛けずにいた



雨竜は、本当に願い事など思い付かなかった。

  家内安全

  無病息災


それでも良いが、なんだか寂しい…





と、突然手を引っ張られ現実に引き戻された


「ほら、お賽銭準備しろよ。もうすぐそこだぞ?」

いつの間にか、自分たちの前には1列分の人しかいなかった

一護は既にお賽銭を投げ入れたようで、手を合わせていた

雨竜も慌てて賽銭を投げ入れる。


その時ふと、ある願いが浮かぶ
そんな事、願うのもどうかと思ったのだが……仕方ない

手を合わせ願いごとを終えると、一護と雨竜は列を抜けた







帰り道

駅からそこそこ離れた寺なため、2人は帰り道を急ぐが、他にはあまり人の姿が見受けられない


と、目の前に白い物が舞い降りて来た
ふと見上げると、空からはらはらと、雪が降ってきていた


「もう降ってきちゃったのか…降り出す前に帰りたかったのに」
「んでも、なんか新年から雪って、良いな」


一護が柄にもなく、降って来る雪を手に乗せた
結晶1粒ずつが見える

細かな、それは所謂、粉雪



雨竜は、雪が好きだった
白いそれは、何物にも染まっていないような、純なイメージがある



「きれいだな…」
「そう………だな…」


だが、言い方に含みがあるように聞こえた



しばらく掌に乗る雪を見ていた一護だが、その手をギュッと握ると、いきなり雨竜の方を振り向いた





「雪ってさ…永遠って言葉とは無縁だよな……」
「え……?」
「こんな細かい雪とかは特に、地面なんかに落ちたら、すぐ溶けちまう…」
「…それが、また雪の良い所だろ?
 そもそも永遠なんてものがないんだ―――」
「それでも俺は!…永遠を信じたい…
 永遠に、俺は誓いたいんだ…」
「な…何、を……?」


じっと雨竜を見つめていた一護が、ゆっくりと歩み寄ってきた

あと半歩と言う距離
そこまできて、一護のギュッと抱き締められた


「俺は、お前の事を、護り続けていきたい
 永遠がないなら、粉雪が降る度に誓う。俺はお前の事を何からも護る…

 昔、俺は俺の名前の意味を、お袋を護る事だと思ってた。でも、お袋が死んで…
 死神になった。俺は、目に映る全ての物を護りたいと思った…

 でも、それは全部違ってたんだ……」


肩を掴まれ、すぐ目の前に一護の顔が位置する



「俺の名前……唯一護ると誓うのは…お前なんだ。」



一護の視線を受けたままでは、柄にもなく本当の気持ちを言ってしまいそうだった…

だから、一護の腕を降り払って、一護の背を向けた



今の一護の表情が手にとるように分かる

だから、自分の言える限界を、伝える





「………『全護』なんて名前は似合わないから…『一護』で良いんじゃないか?」



どう取るかは、一護次第………





歩き出す雨竜


その背を、一護がぶつかるように抱き締めてきた



「……………ありがとう」





ゴーン―――……………






今、年が明けた

一護の腕の中で…



粉雪が舞い、冷え込んでいるのに
とても、温かった…







初詣での願い事が既に叶ってしまった、雨竜………

嬉しいような、悲しいようなである










『ずっと、一護といられますように………』










はい、あけちゃいましておめでとうございます(^_^;)
ホント、しょぉもない小説ですみません(・・;)

それでも、今年の小説は、私に取って本当に意味のあるものなんです
そもそも、このサイトはレミオロメンの『粉雪』という曲を凛嘉が大好きだから、って所から来てるんです
だから、いつか、粉雪の歌詞を使った小説を書きたかったんです
まぁそんな事、正直恐れ多いってのもあったんですがね(^_^;)
それでも、それ位この歌が好きなのも確かでさ

そんなもので、今年の年明け小説に致しました^^
まぁ年明けてもうかなり経っちゃいましたが(苦笑)

粉雪大好きですvⅤ





あぁそう!
もちろんまるマも!粉雪の歌詞を使った小説、書きます^^

もう少しお待ちを(^_^;)
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